女性ホルモンのバランスが乱れるとどんな症状が現れる?

女性ホルモンというのは、色々な働きを持っています。女性ホルモンは美容に大きな影響を与えるということはご存知の方もいらっしゃると思いますが、健康にも影響を与えます。女性ホルモンがバランスよく分泌されなくなってしまうと、健康などにも悪影響を与えてしまいやすくなるのです。女性ホルモンバランスが乱れると、どんな症状が出てしまうのかについてお話をします。

 

・生理不順になりやすくなる

 

プロゲステロンとエストロゲンという女性ホルモンがあるのですが、この2つの女性ホルモンの分泌バランスによって、女性の体の状態問い運は変化するものです。

 

プロゲステロンもエストロゲンもあまり分泌されていない場合、頻発月経や過少月経、無月経になりやすくなります。この他にも、8日以上生理になってしまう過多月経も、女性ホルモンバランスが乱れてしまっていることによって引き起こされることが多いといわれています。

 

ただし、過多月経だけではなく、生理痛がかなり強かったり、出血している量が多いのであれば、子宮筋腫や子宮内膜症になっている可能性も否定できません。

 

・生理痛がひどくなる

 

生理になると、ホルモンの一種であるプロスタグランジンといわれる物が分泌されるようになります。このプロスタグランジンは、炎症や痛みの原因になっています。プロスタグランジンの分泌量が多くなってしまうと、生理痛もひどくなってしまうのです。

 

・不正出血が起きる

 

女性ホルモンの分泌量のバランスが乱れてしまっていると、子宮内膜がはがれるケースもあります。これによって不正出血になってしまうということもあります。ただし、子宮がんや子宮筋腫によって、不正出血をしてしまうこともありますから、不正出血があるのであれば、すぐにでも産婦人科にいくことをお勧めします。

 

・月経前症候群になる

 

月経前症候群はPMSとも言われているのですが、この症状はホルモンバランスが排卵によって変化して、集中することが出来なくなってしまったり、不安やイライラ、便秘、腰痛などといった色々な症状が出てしまいます。そのため、生理前になると、またPMSになってしまうのかと憂鬱な気分になってしまう人も多いです。

 

・自律神経失調症

 

自律神経の制御をしている部分と、女性ホルモンの分泌の制御をしている部分というのは、とても位置が近いです。ですので、女性ホルモンのバランスが崩れてしまうと、そのまま自律神経も正常に働かなくなってしまい、自律神経失調症になってしまうこともあります。自律神経失調症になってしまうことによって、睡眠障害や発汗、冷え性、動機、不安感、集中力が低下するなどといった症状が出てしまうケースもあるのです。

 

・更年期障害

 

更年期になってくると、急激にエストロゲンの分泌量が減ってしまいます。これによって、ホルモンバランスが崩れてしまい、更年期障害になってしまうことも多いのです。更年期障害になると、発汗やのぼせ、動悸、イライラなどといった色々な症状が出ます。適切な治療をしなくては、うつ病などのような精神的な疾患を誘発してしまうこともありますので注意が必要です。

 

このように、女性ホルモンのバランスが乱れてしまうと、色々な症状が出てしまいやすくなるのです。しかし、だからといって安易に女性ホルモンを摂取するというのも危険です。

 

闇雲に女性ホルモンを摂取してしまって、体の中の女性ホルモンが増えすぎてしまうと、女性特有の乳がんや子宮頸がんなどのような病気を発祥してしまう危険性も高くなってしまうのです。

inserted by FC2 system